ケチ子おばさんの空色ハット

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大菩薩嶺 日本百名山70

大菩薩嶺は、深田久弥の「日本百名山」に選定されている山です。山梨県甲州市丹波山村にあり、標高2057mで大変登りやすく、多くの登山客が訪れています。

 

大菩薩嶺は、甲州裏街道】

江戸時代に、甲州街道を何らかの理由で通らない旅人が通ったと言われる「甲州街道」。現在の青梅街道ですが、その最も険しい難所と言われていたそうです。現在は奥多摩から山梨県に抜けられる「大菩薩ライン」から道を外れて奥に進んだ所に登山道があります。

 

数年前に「大菩薩ライン」を車で走って山梨に抜けるドライブを楽しんだことがありました。その名前「大菩薩」には、惹かれるものがあります。その奥に、日本百名山の一つである「大菩薩嶺」があることを知り、ぜひ行ってみたいと思っていました。

 

大菩薩の名前の由来は「源義経」にまつわる内容や、観音菩薩が祀られている事、行基菩薩が修行をしたことなどあるようで、歴史を感じさせられる山です。

 

【素晴らしい展望と山の空気】

大菩薩嶺山頂は木々に覆われているので景観はありませんが、山頂より大菩薩峠(標高1897m)に続く尾根道は、山梨側方面に開けている絶景を望むことが出来ます。上日川ダムの「大菩薩湖」を見下ろし、周囲の美しい山々の先に富士山を観ることが出来ます。

 

生憎、この日は空全体に薄く雲がかかっていて、展望は望めませんでしたが、天空の草原を見渡すだけでも、とても気持ちよく心が解放される風景です。そして、標高2000mとなれば、日差しは強くても空気がとても気持ちよく、きれいな空気で目いっぱい深呼吸できます。

 

 

 

【大勢の人が訪れる「大菩薩嶺」】

首都圏より日帰りで行ける「大菩薩嶺」です。悪いウィルスさんの影響が心配される、先日(2020年8月)の土曜日に行きました。はい、登山客が大勢います(*^-^*)。

 

確かに、山頂付近の尾根道より見渡す光景は絶景と言わずにいられない素晴らしさがあります(*^-^*)。その絶景を求めて登っている登山者の多い事。雷岩と言われる場所は、所狭しと言わんばかりに、多くの登山者が石に座り昼食を食べています。その場所から大菩薩峠に続く尾根道を眺めれば、たくさんの人が次々と歩いています。尾根道の道幅は広く整備されているのですれ違いに困ることはありませんが、それにしても、本当に人が多いです。

 

大菩薩嶺の人気登山ルート】

大菩薩嶺に登るには「上日川峠登山口」が便利です。標高1700m程の場所なので山頂までの高低差は350m程で、ゆったり登ることが出来ます。夏季はJR中央線甲斐大和駅より路線バスがありますし、無料の駐車場もあります。トイレもあります。

多く紹介されている登山道は、上日川峠より唐松尾根を登り、大菩薩嶺大菩薩峠に向かい、上日川峠に下山する周回コースです。

上日川峠に最初に到着するバスは8時10分に甲斐大和駅出発し、8時51分に到着します。

 

【歩いたコース】

人込みは苦手なので、人がいないコースを考えました(;^_^A。そして、良く紹介されているコースは高低差が少ないので、もう少し登りごたえがあるコースが良いなと思い、丸川峠に向かう「丸川峠分岐駐車場登山口(標高969m)」より登り始めることにしました。

早朝より中央道を走り、7時には駐車場に到着して8時前には山に登り始めました。

 

登山口より「はぁはぁ」言いながら山を登っていきます。高低差は約1100mあるので当然です(;^_^A。

途中の丸川峠では美しい光景が広がっていました。このコースは人が少なく静かです。

 

登山道は「大菩薩連峰」の北側になるので、日陰の趣のある道を頑張って登ります(*^-^*)。

 

約3時間で「大菩薩嶺」に到着しました。人だらけになりました。

 

登頂記念写真を撮った後、景色の良いま雷岩付近で昼食です。絶景を観ながら食べるお弁当はとても美味しいです。

 

人が多いので、ご飯を食べたら「大菩薩峠」に向かいます。絶景を眺められる尾根歩きです。が、人が多すぎてゆっくり景色を堪能することは私にとって難しく、岩がゴロゴロしている登山道を駆け足で抜けました。田舎育ちですから(^^)。

 

大菩薩峠です

 

山小屋もお店もあります。ビールも売っており、山ビールを楽しんでいる人もいるし、百名山グッズを買い求めている人もいます。

 

 

私は、山頂にいる多くの登山客が下山する前に、早々に下山しました。お昼に差し掛かる時間は、登ってくる人も少なく、他の登山客が降りる前なので、人が少なくとても静かで歩きやすかったです。

 

途中、シカと会いましたΣ(・ω・ノ)ノ!

 

 

野生のシカと会うのは二回目です。びっくりしますが騒ぐと良くないと思いますので、シカの様子を観ます。

以前はあきる野市の人がいないコースを歩き「日の出山」に向かう時でした。目があいましたが野生のシカは目線が鋭く、緊張したのを覚えています。写真を撮ろうと手を動かした瞬間に逃げていきました。

 

しかし、このシカさんの目は柔らかく、人慣れしている様です。少し山肌を登り「葉っぱ」を食べ始めました(;^_^A。可愛いです。

 

この後、「福ちゃん荘」を経由し、

売店あり、飲食可能。

 

上日川峠に降りました。上日川峠にも「ロッヂ長兵衛」があり、売店や飲食が出来ます。バス停もあります。

 

 

ここより、「丸川峠分岐駐車場登山口」に向かいます。がけ崩れで、車は通行禁止となっていますが、登山道は歩けます。約1時間で到着しました。

 

駐車場は「丸川峠分岐駐車場」が満車でしたので、その少し手前にある「裂石登山口駐車場」を使用しました。何れの駐車場も無料ですがトイレはありません。大菩薩ラインとの交差点である「大菩薩峠バス停」に清潔なトイレがありました。

 

【感想】

確かに、絶景が広がるとても景色が素晴らしい山です。

しかし、何でこの山が「日本百名山」に選ばれたのか?と不思議に思いました。

 

日本百名山」の本は購入しています。とても表現が素晴らしく、著者の山に対する思いが伝わる内容で、まるで目の前に風景が広がっていると錯覚してしまうので、その山に行く前には読まないようにしています(*^-^*)。今回も「大菩薩嶺」に行き、帰宅してから本を読みました。本は、1991年に発行されており、今から約30年前で、ちょうど、登山ブームが始まるころです。

 

大菩薩岳の項の最後に、著者の「大菩薩岳」への思いが寂しそうに書き留められていました。