ケチ子おばさんの空色ハット

山歩き 街道歩き その他お出かけの記録

常念岳・蝶ヶ岳 北アルプス

あー、山に行きたい。と、思った。

そういえば、ここ最近で2回天候で諦めて下山している。本格的に登山して、テント泊をしたい。天気を最優先にして、天気予報をじっくり見ていると、日程で行けそうなのは北アルプスでした。

 

北アルプスを含み私はまだ日本アルプスに行ったことがありませんでした。よし、この機会に行ってみよう!。グーグルマップで駐車場を検索し、山ご飯や行動食を準備して前日は早々に寝て、早朝ごそごそと起きだして準備し出発しました。

 

1、常念岳

北アルプス(飛騨山脈)の東側の常念山脈にある標高2857mの山。山頂はピラミット型に聳え立っているのが特徴の山です。

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とても雄壮にそびえたっています。

常念岳の麓は長野県安曇野市松本市であり、この辺りからは北アルプス槍ヶ岳穂高連峰常念山脈の後ろに隠れてしまうそうです。街から見る象徴的な山は常念岳であり、それにふさわしい山容です。

 

登山道は三股登山口より登り始めました。樹木帯を一歩一歩頑張って登っていくと森林限界を越します。その先は急な傾斜の岩場になりますが登るには何とか登れます。この辺りより常念岳山頂がちらりと見えてきます。初めて見ても山容で常念岳と解る美しさです。しかし、山に登っている途中で山頂が観えると、山頂まで登ることに少し不安を覚えるのは私だけでしょうか(;^_^A。山を登っている途中で見るとかなり高いなぁと実感してしまいます。しかし、実際登ってみれば何とかなるのですが。このコースは休憩場所が無いので、登山道が少し広くなっている所で一休み。

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持参したおにぎり🍙を食べてしっかりと水分補給。

常念岳(標高2661m)に到着したころにはすでに結構頑張っていますが、まだまだ先があります(;^_^A。頑張って岩場を登りました。

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一日目の天気予報では曇りで、周辺の山も雲に隠れており、時折雲が流れて見える程度でしたが、常念岳には雲がかかることは無く視界は良く、風も少しだけでした。9月中旬で、本格的な紅葉はこれからという感じで、先走ってしまった極一部の木のみ紅葉していました。気温はそれなりに低く休憩すると寒さを感じました。

 

常念岳を過ぎて急登を登りきると尾根道に出ました。ハイマツが生えています。少し歩きやすくなり、頑張って前に進みます。途中、雷鳥が数羽いました。

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雷鳥を初めて観ました。こんな環境で生きられる雷鳥は凄いなぁと思い、色も保護色だなぁなんて改めて感心し、数羽の雷鳥がちょこちょこと歩く姿に癒されました。

 

一日目は常念岳登頂はせずに常念小屋を目指しました。三股登山口からのコースだと途中に常念小屋に向かうまき道もあましたが、上級者向けコースでしたのでそこは諦め、常念岳の登山コースの手前まで進み(上り)、その日の最高標高2802mの場所より常念小屋に向かって下りました。常念岳は2857mなので、あと少し登れば山頂なのですが、翌日の二日目に常念岳山頂より蝶ヶ岳に向かう事にしていたので、一日目は小屋へ向かいました。常念小屋は標高2500m弱の場所ですので、約300m下るのが何だか思うものがありますが、自然の中なので仕方がありません。はい。頑張って下りました。

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常念小屋とテント場

 

小屋でテント泊の受付をしました。どこから登ってきたかを聞かれ「三股登山口」と答えると、「明日は、蝶ヶ岳だね」と。ここは定番の周回コースの様です。常念岳だけなら一の沢からのコースなのでしょうね。

少し込み合っているテント場に何とか自分のテントを張り、まずはビールとお水を買いに小屋に戻りました。その後、少し寒いのでフリースと防風の為レインコートを着込んで、ビールを飲みながら山を眺めました。常念岳と東天井岳はとてもきれいに観えます。北アルプスで有名な槍ヶ岳穂高連峰の眺めがとてもきれいに観える場所なのですが、この日は雲がかかっていました。それでも、勇壮な山容を想像できるほどの存在感に、ただただ圧倒されるのでした。

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ビールを飲みながらぼーっと山の景色を眺める。最高に贅沢だなぁと思う。

 

テントに戻り。少し荷物を片付けてマットを敷いて休憩した後、18時ごろより食事の支度。やっぱり私はご飯が好きなのでコッヘルで炊飯開始。何とか食べられるくらいには炊くことが出来ました。おかずは鯖のレトルトパウチと野菜の卵とじ。相変わらず食欲が無いが頑張って完食しました。明日は常念岳登頂後、稜線歩きをして蝶槍をこえて蝶ヶ岳に行き、下山する。19時頃にはシェラフに潜り込み、うとうとしていたらいつの間にか眠っていた。

 

夜、トイレに行こうと起きた時、夜空に明るく星が輝いていた。こんなに明るくて大きな星を観たのは初めてのような気がする。空が近いなぁ。本当に贅沢だなぁ。と改めて自然に感謝しました。

 

二日目の朝は勿論日の出前に起床。早く寝ているので(;^_^A。

雲が出ていたことがあり日の出の時間がやや遅く、テントを撤収して常念岳に登っている途中で空が輝いてきた。

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2、蝶ヶ岳

常念岳に登頂した後、来た道を戻る人が多くいる中で蝶ヶ岳を目指して先に進みます。

二日目は空に雲はあるものの、良いお天気でした。槍ヶ岳穂高連峰もこの通りヽ(^。^)ノ。

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素晴らしい眺めです。こういう景色を観ることが出来るってやっぱり贅沢だと思う。

 

尾根道には結構なアップダウンもあり、ヒーヒー言いながら進みます。

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先に見えるのは蝶槍です。

蝶槍ももれなく通過してひたすら景色の良い尾根道を進みました。その後に到着したのは旧山頂(2664m)です。三角点はこちらにあります。

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蝶ヶ岳の山頂は平成2年1990年ごろに解釈が変わったとのことで、現在の山頂は蝶ヶ岳ヒュッテのテント場付近(標高2667m)にあります。

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蝶ヶ岳森林限界を越した山頂がとても大きく広がっています。勿論、槍ヶ岳穂高連峰の素晴らしい眺めも絶賛継続中です(*^-^*)。本当に贅沢な眺めです。

 

常念岳はピラミットのように聳え立つ山頂の為、常念小屋は少し降りた鞍部に建てられています。蝶ヶ岳は山頂がどこにあるのかわかりにくいほどに、辺り一面に広がっているので、蝶ヶ岳ヒュッテは山頂にほど近い場所にあります。

 

蝶ヶ岳山頂に着いた後は三股登山口を目指して山を降ります。蝶ヶ岳は少し降りるとすぐに樹木帯になる事と、登山道がとても良く整備されており、階段が沢山ありますので、比較的安全に降りることが出来ました。途中にベンチも数か所整備されています。三股登山口にほど近い場所まで降りれば水場がありました。

 

3、テント泊

人生で三回目のテント泊でした。ようやく少し慣れてきたように思いますが、まだまだ緊張しているとも思っています。

 

私が使っているテントは山岳用の一人用テントでこじんまりした物です。

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私一人が使うには十分な広さで、荷物を置いても結構快適です。9月半ばで標高2500mと考えると夜は冷え込むだろうなぁと思いましたが、シェラフはモンベルの#3にして、シェラフカバーを使いました。日が沈んでシェラフに入ったころはTシャツと短パンで十分温かかったのですが、深夜に冷え込んで持参していたフリースを着こんで温かく寝ることが出来ました。やっぱり山は寒いです。

シェラフカバーを使いましたが、テント内が結露することは無かったです。しかし、シェラフカバーを使うと、使わないより温かくなるよう思いました。

テントマットはパタパタしてザックに取り付けるタイプの物を使っています。テント泊って結構快適に寝ることが出来るので、小屋泊をしたことが無いのですが、やっぱり荷物が多くなるのでザックがとても重いです。それでも私はテント泊がすきかな。

 

山歩きの記録はこちら👇

yamap.com

 

4、使ったお金💰

  • 常念小屋テント場使用料 2000円
  • 缶ビール(500ml)  800円
  • 水2リットル   400円
  • 500ml ペットボトルジュース  400円
  • ガソリン代  約3800円
  • 高速料金   3300円(関越道練馬IC~長野道安曇野IC 深夜料金)、3030円(長野道安曇野IC~中央道大月IC)👈中央道大渋滞していたため、高速道路を降りて甲州街道をひたすら走って帰宅しました(;^_^A。
  • 合計 13730円でした