ケチ子おばさんの空色ハット

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秩父三十四観音霊場巡り 30番、31番、32番

秩父三十四観音霊場巡り 五回目

前回の4回目は、約2ヶ月前の6月末でした。真夏の暑さの中の札所巡りになりましたが、夏の緑色が濃い自然の中を歩くのが気持ちが良かったです。
まだ、涼しくはなっていませんが、今回が終了すると、最後の札所巡りになってしまいます。少し寂しいのですが、せっかくだから結願は秋の紅葉シーズンにしようかと思っています。

秩父札所巡りでは、歩き進むと札所間の距離が長くなってきます。中でも、30番と31番の距離が18㎞にもなり、最長の距離です。
そして、この区間には路線バスの運行もないので、途中リタイヤが難しくなります。(タクシーは使えると思いますが…)

札所巡りの計画を立てる時に、30番で終了し、別日に再開するときに31番より歩きはじめるとするのも良いと思うのですが、計画の詰めが甘い私は29番で終了するという進め方をしてしまい、18㎞を歩きぬく事にしました。
もともと、ドライブも好きなので、秩父に来ることもあり、この辺りの道を車で走ったこともあり、距離が長い事は承知の上でしたが、それでも長かったです。

 

Yahoo!ニュース記事はこちら(全4話)👇

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秩父までの交通手段

今までは車で秩父まで行っていたのですが、大学生の子供が何かと忙しくて私の愛車を日常で乗ることが多くなってしまい、今回は電車で行くことにしました。
当日の電車の時間は調べていたのですが、乗ろうとしていた電車に乗り遅れてしまいました。
その記事はこちら(上と同じリンクです)👇

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西武線を乗り継いで西武秩父駅に向かおうとしていたを乗り遅れてしまい、途中の所沢駅より特急ラビューに乗り換えて何とか予定していた秩父鉄道の電車に乗ることが出来ました。

特急ラビュー(所沢駅

 

ラビューは乗り心地が良く、大きな窓から車窓を楽しむことも出来てとても快適でしたが、飯能駅で列車の前後が逆になるのにびっくり👀しました。
この経験は貴重かもしれません。

ラビューに乗ることで、予定していなかった特急料金(西武秩父駅所沢駅間、大人1人)600円が必要になりました。
600円と言う金額自体は安く無いですが、600円以上の快適さと便利さがあり、ケチな私のお金の使い方について考えるきっかけになり、快適さにお金を使うのも良いと学びました。

西武秩父駅まで、特急ラビューで慣れない快適さに戸惑いながらも無事に到着出来、秩父鉄道花畑駅で乗り換えて、今回は札所三十番の最寄り駅である白久駅に到着しました。

西武秩父駅秩父鉄道 白久駅

秩父34観音霊場巡り三十番から三十二番

三十番 瑞龍山 法雲寺

今回の出発した白久駅から札所三十番までは、里山を登っていきますが、15分程で到着します。
真夏の緑が生い茂る山の中腹にある観音堂の建物が自然に馴染んでいました。

小高い場所にある観音堂にお参りをしてから振り返ると、景色は自然そのものです。
向かいに緩やかに広がる緑が濃い里山の尾根、視界入る白っぽい薄いピンクの花は美しく咲き誇り、夏を感じる景色が広がっています。

30番 法雲寺 観音堂からの景色

札所30番お寺の参拝を終えると、ここまで歩いてきた道を引き返し、その後は荒川を渡って県道37号線を小鹿野町に向かうのですが、この札所30番と31番の間の距離が、秩父札所巡りの中で最長の約18㎞にもなります。
日帰りで歩きつないで巡礼するのであれば、この間は日をまたぐように計画すると良いのではと思うのですが、私の場合は、前回の巡礼を29番で終わってまい、もれなくこの区間を歩く事になりました_| ̄|○

荒川を渡る平和橋 県道37号で小鹿野町へ入る

国道140号より県道37号に入ると山を越えて進む、人間社会から取り残されたような自然の中を楽しむように歩き進みます。この辺りには自販機さえありません。
途中、片側通行のトンネルを抜けて先に進みます。

旧 近藤銘醸 江戸中期 1752年創業(2004年に廃業)

写真手前の立派な蔵に、洋風建築まで建てられている建物に目が留まり、帰宅後に調べると酒蔵であったようです。現在は廃業されてしまっており残念ですが、建物は残してもらいたいと思う程、立派です。

道の駅 両神温泉薬師の湯

道沿いに道の駅「両神温泉薬師の湯」があります。

道の駅「両神温泉薬師の湯」は、その名前の通り日帰り温泉を楽しむことが出来ます。高アルカリ温泉でPH9.2、お肌がつるつるになります。

kechico.hateblo.jp


道の駅の日帰り温泉は内湯のみなので、露天風呂が好きな私は、ここから少し先にある「国民宿舎両神荘」の日帰り温泉に行くこともあります。こちらも無色透明なPH9.1の高アルカリ性温泉です。

道の駅内にはもちろん、地元で採れた新鮮野菜が販売されています。この日は歩いているので、リュックに入るだけしか買えなかったので残念でしたが、この先には国道299号までお店は無いので、お昼ご飯を買うにも良いです。
手作り弁当が売られており、店内のエアコンが効いている飲食できる場所もあります。

この辺りからは見えないのですが、日本百名山でもある両神山(標高1723m)の麓であり、この先から両神山の表参道でもある登山口「日向大谷口」へ向かいます。

日向大谷口からの登山の記録はこちら👇

yamap.com

両神山の山容はギザギザの尾根が切れ建っているのが特徴で見つけやすく、お天気が良ければ秩父盆地周辺から眺めることが出来ます。

 

三十一番 鷲窟山 観音院

国道299号へ出てから、再び31番札所に向かう山道へと入ります。道案内が置かれているので迷う事はありませんが、早々に札所31番入り口の石碑が見えますが、その先はかなり長い道のりです。

札所31番入り口の石碑からはまだまだ距離がある

この先に進んで行くと、突然牧場があり、沢山のホルスタインに圧倒されながら先に進み、程なく見えてきたお寺に、こんな早くに到着してラッキーと思うと、違うお寺だったり、

突然、違うお寺が現れる その先にはお蕎麦屋さん

立派なお寺にここじゃないのかと思いながら進んだ先には、突然お蕎麦屋さんが現れる。お昼時の時間だったので、お客さんも多く何人もの人が並んでいる前を、大汗をかいたおばさんが歩いているのは場違いだと思いながらも、ここまでかなりの距離を歩いているので、速足で歩けず…。

さらに進んだ先でも、次に出てきたのは地蔵堂であり、_| ̄|○していると、その先にはトンネルまである。本当にこの先にあるのか?と思いながら歩き進んだ先に札所31番観音院があります。

石で出来ている立派な仁王様が迎えてくれます。

札所31番 観音院 仁王門

もちろん、この場所で到着ではなく、仁王門を潜り抜けて山を登って観音堂に行くのですが、その石段が296段あります。般若心経の276文字に普回向(ふえこう)の20字をたした数と説明が書かれています。

296段の石段を登っていると、かなり長いなぁと感じたのですが、数年前に訪れた山形県立石寺「通称 山寺」の階段は1070段もあり、三倍以上もあったと、今更ながら、私よく頑張ったと、自分を褒めました。そして、趣味で登山をしている自分に感謝です。何とか登れるものです。

31番 観音院

巨大な岩壁の絶壁に観音堂が立てられている光景に圧倒し、しばらく眺めてしまいます。

砂岩で出来ている巨大な岩壁のせり出している部分が落ちてこないかと気にもなりますが、この辺りは1700万年前の地層で出来ているとあり、人間が、この場所を見つけるはるか前よりこの形をしていたのではないかと思うと、人間には寿命があるけれど、岩はずっとこの形をしていたのだろうなと…。

秩父に観音霊場が造られたのは、武甲山を含めてこの辺りは古い地層で作られており、その地層が隆起して現れている部分があり、その場所が人間の信仰の対象になったと感じています。実際に訪れると、大きな岩や岩壁、重なり合った地層に感じさせられます。

岩壁に祀られている不動明王

この場所には、弘法大師にまつわる話があり、大師に弘法大師がまつられています。
弘法大師が一夜で彫ったと言われている「磨崖仏」10万8000仏があり、説明版が立てられているのです。

巨大な岩壁を流れ落ちている、高さ30mもありそうな清浄の滝

ここまで31か所の札所をお参りしてきました。その中でも何か所か記憶に残る観音堂がありましたが、上位に感じる程の素晴らしい観音堂です。

札所31番のお参り後は、来た道をひたすら引き返して国道299号に戻ります。ここまで来るときは登りでしたが、戻るには下り坂になるので、少しは楽に感じます。

さすがに暑いので、コンビニで水2リットルを購入して、持参していた粉末のスポーツ飲料を混ぜた。

国道299号小鹿野町に向かい、町を抜けたら再び山道に入っていきます。この間は、コンビニなどのお店が並ぶ国道299号か、バス停がある街中の道のどちらかを歩きます。
32番札所法勝寺に向かう際に二つの峠があり、私は「古洞峠」を歩いたのですが、名前を見てもこちらが巡礼道のようだと感じる「大日峠」の方が、石仏などが多くあるようです。

 

三十二番 般若山 法性寺

札所32番 法勝寺は仁王門の改修中であり、札所のHPなどで見る写真と少し雰囲気が違いました。こちらも、山に造られているお寺なので、階段を登ります。

札所32番 法性寺

御朱印を頂いている際に教えて頂いたのですが、この山の上に奥の院があり大きな観音様を祀られているとのこと。お寺の前の「この場所に建つと観音様が見える」と言う場所があり、確かに白くて大きな観音様の一部が見えました。そこまでは、お寺の奥から山道を(30分?60分?)登れば行けるのですが、山道を歩くのが好きだけれど、ここまで25㎞程も歩いてきたので諦めました。

お寺の奥にある観音堂は、こちらも大きな岩壁に沿うように建てられており、静かな空間に癒されました。

札所32番を参拝後は、またひたすら山を降りてバス停まで歩きます。秩父地方は盆地なのか、山間だからなのか、夏の夕方になれば雷が鳴り響きますが、幸い、大きく雨に降られることもありませんでした。

帰りのバスは長若中学校バス停から小鹿野町営バスか、もう少し先の松井田バス停から西武観光バスに乗って西武秩父駅に行けますが、本数がかなり少ないのと、最終の時間もあるので必ず確認が必要です。私は、事前にしっかりと調べていましたがバス停での待ち時間が長かったので、バスが来るまでかなり心配になりました。

 

お昼ご飯とおやつ

お昼ご飯は、道の駅「両神温泉薬師の湯」でお弁当を買いました。小さめのみそカツ弁当でお値段は399円でした。

おにぎりを2個持参していたので、途中でおやつ代わりにおにぎりを食べながらあるきましたが、帰りの電車を贅沢して特急に乗ったので、缶チューハイと懐かしのコメッコを買って食べながら(飲みながら?)帰りました。

 

使ったお金💰