ケチ子おばさんの空色ハット

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中仙道歩き【雑談】碓氷峠は今でも難所

江戸時代、徳川家康により整備された五街道

 

五街道の歌♪

海沿い通るは東海道

山側通るは中仙道

真ん中抜けるは甲州街道

日光街道奥州街道五街道

地味にこの歌が好きです。はい(*^-^*)。

 

五街道歩きをしたいと思った私は、突然、思い付きのように中仙道歩きを始めました(;^_^A。そうして、何とかようやく碓氷峠を超えて長野県に入ることが出来ました。パチパチ🎊。

 

1、中仙道の難関と言われる碓氷峠

中山道の難所の一つである碓氷峠は、群馬県安中市松井田坂本と長野県佐久郡軽井沢町の間の峠で、標高960mとWikipediaにあります。この標高は国道18号の最高地点の様で、実際の旧中山道の標高は1200m近くあります。

江戸時代の碓氷峠は関東と信濃国や北陸を結ぶ重要な場所であり、峠より江戸方面の東側には坂本宿、京都方向の西側に軽井沢宿が置かれました。

坂本宿~軽井沢宿の距離は2里26町で約10.668㎞ですが、今の交通事情で実際に歩くとなると、公共交通機関を利用すれば、群馬側の最終交通機関はJR信越本線の横川駅、長野側はJR軽井沢駅になり、距離はもう少し伸びそうです。私が実際に歩いたYAMAPの記録と合わせてみると旧中山道を横川駅から軽井沢駅まで歩くと約17㎞あり、時間は約5時間30分(休憩なし)かかりました。高低差は、横川駅が392m、ぐんぐん登って最高地点が熊野神社付近の1197m(標高差は805m)、軽井沢に降りると標高940m前後の高地になります。

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中山道より坂本宿の眺め

 

2、碓氷峠を超え軽井沢。この間の信越本線は電車が走っていない事に気付く

実は少し前にGoogleMapを観て気付いていました。現在、碓氷峠の最寄り駅である信越本線横川駅~軽井沢駅間の電車は、1997年(2021年より24年前)に廃線となっており、JRバスが運行されていますが、運転日が限られています。(2021年運転日:4月29日~5月5日・7月17日~25日・8月7日~22日・9月18日~20日・10月9日~10月11日・10月24日~11月21日JRバスHPより横川駅~軽井沢駅 | ジェイアールバス関東)

碓氷峠は鉄道に対しても難関と言われていました。鉄道の建設での山越えはトンネルを貫いて平行移動できるように作られるのですが、碓氷峠は標高400m未満の安中市より、標高900mを超える軽井沢まで登る峠であった為、トンネルを掘る事は意味がなく山を登るため、明治時代にアプト式機関車が導入されました。現在その線路後はハイキングコースとなっています。その後、火力発電所が建設され電車が運行されていましたが、道路が整備されると共に新幹線も高崎~軽井沢間で開通し、信越本線の難関である碓氷峠区間廃線となりました。

3、旧中山道碓氷峠は山道!

①旧中山道を探す(;^_^A

はい、何事も簡単に考えてしまうタイプの私は、中仙道=人が往来出来ている道と簡単に考え、国道18号バイパスではなく、国道18号が中仙道だなぁなんて、簡単に思った事は大きな間違いでした(;^_^A。(国道18号もかなりくねくねしている山道で、漫画イニシャルDの舞台にもなっています(;^ω^))

ドライブが好きで、愛車のS子さんとランランとドライブによく出かける私は国道18号も走ったことがあり、18号バイパスが新しく作った道で、18号が旧中山道と思っていました。江戸時代の中仙道を拡張したのかなと(;^_^A。もちろんそんなことはありませんでした<(_ _)>。

江戸時代に整備された旧中山道碓氷峠区間は坂本宿を超えて国道18号より山道に入り、長野県と群馬県の境にある熊野神社前を通り、旧軽井沢に抜けるハイキングコース?登山道?です。登山道を歩くとなると、街中を歩く街道歩きのように計画をするのは危険なので、良く調べることにしました。

中仙道を歩くときに、旧街道を探しながら歩くのも楽しいので、市販されている街道歩きの本ではなく、GoogleMapで調べて歩いています。時々旧街道から外れています(;^_^A。

この区間もまずGoogleMapを観ました。そうすると、旧中山道・峠道と書かれて載っています。その道を追っていくと熊野神社の先で道がなくなり、旧軽井沢の別荘地付近で旧中山道がありました。私は山歩きもするのでYAMAPの地図を便利に使っています。登山地図は無いかと探すとありましたヽ(^。^)ノ。早速ダウンロードしてGoogleMapと照らし合わせるとともに、YMAPの他のユーザーさんの歩いた軌跡も確認します。結構参考になります。はい。群馬県より旧中山道の山道、県境の熊野神社から軽井沢宿(現在の旧軽井沢)までの道のりはハイキングコースとして山の谷合を抜ける道がありました。

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中山道にいたニホンカモシカ

②山道を歩くには余裕を持った計画を立てる。天候も大事

山道を歩くとなれば、街中と違ってしっかりと計画を立てる必要があります。山道は人の目が無いことも考えられますし、食べ物や飲み物も調達出来ない事がほとんどです。もし、下山が遅くなれば、山の中は真っ暗で道解らなくなってしましますので、余裕を持って人里に降りられるように計画します。江戸時代、中仙道の碓氷峠の道は、三か所の茶屋がある旅人の往来が多い街道でありました。この区間を歩く旅人にとって、山の中に茶屋があることはとても安心して歩けたと思います。しかし、今は勿論茶屋はありません(-_-)。峠を歩く人にすれ違えるかどうかも微妙なくらいの山道です。

江戸時代の旅人ならば、毎日歩き続けるので、天候の影響を受けながらの大変さもあったと思いますが、私の街道歩きの旅は小刻みを重ねているので、お天気の悪い日は避けますし、できれば良い日を狙います。しかも山歩きの峠越えとなればお天気は大事です。

③装備も山歩き仕様にしました。

普段、山歩きに履いているミドルカットの靴を準備して、リュックも日帰り登山に使用している登山用のリュックに荷物を詰めました。街中を歩くには少し目立つのですが、山道を歩くとなれば仕方ありません。安心・安全を優先します。3月に入って暖かくなってきていますが、一応軽アイゼンも持って行きました。少し凍っている場所もありましたが、軽アイゼンを使う事は無かったです。

食べ物と飲み物は、何時も日帰り山歩きでは昼食と飲み物を持参します。私は。街道歩きの時もほとんどコンビニに寄ることが無いので、水分は少し余裕を持って多めに持参しますが、食料は飴ぐらいしか多めに持参していません。しかし、今回はコンビニどころか他人に合うかも解らない山道なので、多めに持って行く事にしました。

地図はYAMAPの地図をスマフォにダウンロードしました。これで、地図も見られますし、GPS機能で、自分の位置を知ることもできます。

 

 

 

4、旧中山道碓氷峠を実際に超える出発時間

横川駅~軽井沢駅を歩くと休憩時間なしで横川駅~軽井沢宿間で5時間強、そこから軽井沢駅までは歩いて20分程度、そうすると約5時間30分かかります。休憩時間も含めると余裕を持って6時間~7時間で予定を立てたい。山歩きでは遅くても15時には山を降りたい。そうすると、軽井沢宿(現在の旧軽井沢)に15時に到着するとなると、どんなに遅くても横川駅を遅くても9時までに出発したいです。

①横川駅に朝9時までに行けるのか

・車で行く場合

駅周辺に町営の無料駐車場がありそうです。ただし、軽井沢駅から横川駅に戻るバスの定期便はありませんので、運転日に注意が必要です。

・電車で行く場合

信越本線高崎駅始発6:58-横川駅着7:31。高崎駅始発の電車には乗れそうもありませんが、都内の地下鉄沿線に住んでいる私は日帰りで碓氷峠を超えられる時間に横川駅まで行けそうです。

②何とか碓氷峠を超えた後は、帰る手段も考える。

  • 新幹線:軽井沢~最短の高崎駅までは2640円(14分)
  • 新幹線:軽井沢駅~東京都区内は5280円
  • 高速バス:軽井沢~東京山手線駅:2200円から

こう見ると、高速バス結構お得かも。

5、中仙道歩き、碓氷峠越えの方法

いずれにしろ、碓氷峠の山越えをするには朝は出来るだけ早い時間に出発するほうが良い。遅くても横川駅9時30分までに出発する。

・車の場合その①日帰り

横川駅まで車で行った場合は、軽井沢まで歩いた後帰りの交通手段に要注意です。JRバスが走っていなければ、軽井沢から高崎に新幹線で移動して信越本線で戻る事になります。ちなみに電車に乗っている時間は1時間弱で3210円です(乗り継ぎ時間に注意)。

・車の場合その②宿泊

高崎駅まで車で行く。一日目は高崎宿から横川駅まで歩く。この区間は35㎞強なので、時速5㎞で歩いて7時間半~8時間。二日目は早朝より歩き始められます。軽井沢には早い時間に着けるので、その先の沓掛宿追分宿まで歩いてしなの鉄道軽井沢駅に戻り、軽井沢からは新幹線で高崎に戻ります。15分前後で2640円です。

・電車他の場合

横川駅から出発する。碓氷峠を超えて軽井沢宿に到着したら、時間によりもう少し先まで歩いても良いと思います。帰りは新幹線か高速バス(予約)。

6、ケチ子の選択

・理想

JR信越本線の本数が少ないので、その区間(高崎宿~横川駅)は一日で歩くと良いと思います。そして、横川駅スタートして碓氷峠を超えて軽井沢に入る。時間があればその先も少し歩けますし、しなの鉄道軽井沢駅に戻れば新幹線や高速バスで帰ることが出来ます。この方法は一番お金がかからないと思います。👈お勧め。

・現実

計画不足だった私は、安中宿~横川駅までの19㎞を中途半端に残してしまいました(;^_^A。仕方ないので、横川駅まで歩いてその日は終了し、再度横川駅を朝一で出発することになります。何だか、帰るのが億劫になり、えーい、一泊しようと考えました(;^_^A。

  • 1日目:安中宿~横川駅 19.1㎞ 4時間26分(休憩なし) 信越本線磯部駅まで戻り、磯部温泉で宿泊
  • 2日目:横川駅~軽井沢宿~追分宿 22.9㎞7時間05分 高速バスで戻る
  • 合計交通費 3120(電車)+3100(高速バス)=6220円 宿泊費(素泊まり) 6750円

でした。お金を使っちゃったです<(_ _)>。