ケチ子おばさんの空色ハット

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【登山用品の話】コッヘル(クッカー)とバーナー

 

寒い季節になれば、温かいものが美味しく感じます。

山歩きなど、自然の中に行くと、温かい山ご飯が美味しいとしみじみ思う物です。はい。

 

山歩きを始め、その勢いでテント泊登山もしているのですが、山で食べる食事はとても美味しいです。

最近では、山ご飯という言葉も定着し、山歩きや登山と食事の美味しさはセットの様になってきています。それと共に、テント泊登山だけでなく、日帰り登山や山歩きでも、山で調理をして食事を楽しむ人が増えてきています。

先日、埼玉県にある飯能アルプスに行った時、多峯主山(標高271m)のテーブルとベンチで4名ほどが自宅で使うようなカセットコンロとアルミのお鍋を使ってワインを飲みながら鍋料理を楽しまれていました。

勿論、その方々の写真はありませんが、低山で体力もそんなに必要が無い山であれば、自宅で使っているカセットコンロやお鍋、ピクニック用の食器などがあれば手軽に山ご飯が楽しめると、食事をされている方々を観て思いました。

コロナ渦で、アウトドアというか、青空の下で色々な事を楽しむ人が多くなった事もあり、山も同様に人が多くなったような気がしています。私もその一人ですけれど(;^_^A。

目的に応じて道具を揃える

低山で、みんなと楽しむ食事であれば参加者で分けて持てば何とか運べるのですが、標高のある山や、宿泊を伴う山であれば、道具や材料も考える必要が出てきます。山道具はお高い事もあるので、自分の目的に合った物をよく考えて購入する事も大事です。

 

コッヘル(クッカー)

クッカー(コッヘル)とは山用のお鍋兼食器です。一言でコッヘルと言っても色々な形や大きさがあります。ネットを観ていると用途別に分けられた解かりやすい表がありましたのでお借りしました👇。

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クッカーと表 (ネットよりお借りしました)

私が持っているクッカー(コッヘル)はこちら👇

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平型と深型のセット 殆ど同じ大きさの物を二つ持っています(;^_^A

私は日帰り登山を楽しみ始めていた頃の山ご飯はおにぎり🍙とお弁当でした。山歩きではとてもお腹が空くので、山で調理するよりもおにぎりや🍙やお弁当のほうがすぐに食べられるからで、山で調理する事にはあまり関心がありませんでした。

しかし、登山を楽しみ始めた時にテント泊登山がしたくなりました。テント泊登山をすれば山で調理して山ご飯を食べる事になるので、コッヘルとバーナーを購入し山ご飯をしました。そのblogはこちら👇

kechico.hatenablog.com

私はご飯が大好きなので、山でもご飯が食べたいのです。ですので、炊飯が出来るクッカーが欲しいと思いました。そして、収納性があり多用途に使える物が良いと考えました。

炊飯が出来るクッカーと言えばメスティンを思います。山でもメスティンで炊飯している人も良く見かけますし、私の様に平型と深型セットのクッカーで炊飯している人はほとんどいないのではないかと思っています。メスティンも良いと思うのですが、道具が増えると荷物が増えるのです。日帰り登山では持ってく荷物は結構適当で、忘れ物が無ければ良いと思うのですが、テント泊になると荷物は考えます。ですので何事にも使える万能タイプであり、ガス缶(OD缶)とバーナーがすっぽり収納できる物が欲しいと思いました。

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OD缶(ガス缶)を逆さにしてその上にバーナーを乗せるとすっぽり収まる

 

私が持っているクッカーは上👆の表の食べたいメニューに使えるか?

コーヒーやスープ 湯沸かし

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蓋を兼ねている平型で湯沸かししてカフェオレを飲んだ (谷川岳にて)

湯沸かしは全く問題ないです。湯沸かしだけならジェットボイルも良いと思います。(今は欲しいと思っていませんけれど…。) 日帰り登山ならばステンレスボトルで飲み物を持って行くのも良いのではないかと思っています。山専ボトルは保温力が良いと言われており、カップラーメンも可能とあります(*^-^*)。私のクッカーで湯沸かしは可能ですが、湯沸かしのみで持って行くには少し考えるかな。熱い湯だけを用意するならば山専ボトルが便利かな。

 

袋ラーメン 煮る・茹でる

私の持っているクッカーに袋麺は入らないので、二つに割って無理やり入れます笑。

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初めて作った山ご飯は袋ラーメンでした(奥多摩 御前山)

袋麺は茹で上がるまで箸でかき混ぜると麺に傷がつき味が落ちると言われます。袋麺を一番おいしく食べたい!と思うならば角型のコッヘルをお勧めしますが、深型でも作れないわけでは無いです(;^_^A。

 

目玉焼きや焼肉 焼く・炒める

テント泊登山をした時の朝ごはんに、目玉焼き🍳やウインナーを焼いて食べたいと思ったのです。はい。なので、私は同じようなクッカーを二つ持っています(;^_^A。

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モンベルは小鍋が便利 コールマンはフライパンに使える

私が持っている殆ど同じサイズのクッカーの違いは、モンベルのは樹脂加工が無く、蓋と兼用の小鍋は少し深みがあり、お値段はリーズナブルです。もう一つのコールマンのは蓋はモンベルに比べて少し浅いのですが、樹脂加工されておりフライパンとして使えるので、卵やウインナーを焼けますヽ(^。^)ノ

コールマンの深型のクッカーも樹脂加工されているので焦げ付かず、炊飯時の焦げも無いので使い勝手が良いです。しかし、お値段は少しお高いです(;^_^A。

モンベルの小鍋で、油をひいて卵を焼こうとしましたが、山用のバーナーは結構火が強い事もあり、修行が必要です(;^_^A。結構難しく私は諦めました。しかし、モンベルのクッカーで(焼肉は無理ですが(;^_^A)卵とウインナーを美味しく食べる方法はありますヽ(^。^)ノ👇。

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ご飯を炊いた時、火から下ろす直前に卵とウインナーを入れる

これ、卵の火加減が難しいですが結構おいしいですヽ(^。^)ノ。

ご飯 炊飯

平型・深型セットのクッカーでの炊飯は、少しコツが要りますがご飯は炊けますヽ(^。^)ノ。メスティンのように火加減お任せの様にはならず、ほぼ付きっ切りでの炊飯になりますが慣れれば大丈夫です。標高が高い場所で気圧が低くても調節しながら炊飯できます(*^。^*)。

テント泊登山の際は毎回ご飯を炊いています。しかし、この平型と深型セットのクッカーで炊飯すると平型が蓋になるので、蒸らしている間に平型が使えない事を不便に感じました。何か、蓋の代わりになるものは無いかと色々試行錯誤した結果、今はアルミホイルを使っています。私は、山に行くときにアルミホイルに包んだおにぎりを持って行くのでそのアルミホイルをクシャクシャにしないでとっておきます。そして、ご飯を火から下ろす直前にアルミホイルを蓋にしてコッヘルを覆い、少し火を入れてからタオルに包んで蒸らしています。それで何とかなっているかな。ご飯を蒸らしている間には、平型でお湯を沸かしてスープを作ったり、レトルト食品を平型にあけて温めたり、樹脂加工の物であれば卵を焼いたりしています。

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甲斐駒ヶ岳テント場での朝食 フリーズドライのお味噌汁と卵を焼いた

 

燃料とバーナー

登山用のバーナーの燃料は主に二種類あり、家庭で使う卓上カセットコンロのガス缶(CD缶)と丸いガス缶(OD缶)があります。

家庭用カセットコンロでも使うCD缶は100円ショップでも売られている程でお値段リーズナブルです。しかし、標高が高く気温が低い場所では使えない物もあります。(登山用に作られている物もあります)

OD缶は寒冷地に対応している物があるので、これを使っていますが1缶600円程いります。お高いですが、思うより結構長く使える気がしていますが…。そして、クッカーの中にすっぽり収まるので、山ではこちらを便利に使っています。

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CD缶と分離型バーナー (写真はネットよりお借りしました)

バーナーはガス缶に取り付けて使います。一体型のシングルバーナーと、分離型のバーナーがあります。当然、分離型の方がクッカーの安定感があります。

私の様に一人登山をするのであればシングルタイプが便利だと思いますが、ガス缶直結なので、クッカーを置く位置が高くなるので滑り落ちないように注意が必要です。山では平らな場所を作ってガス缶を置くように気を付けて、調理し終わったらガス管の上に置かないようにしています。しかし、鍋料理の時だけは火にかけたまま食べるのでかなり注意します。

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鍋料理を食べるときは要注意 食べるときは必ずコッヘルを手に持つ (甲武信ヶ岳)

 

自分が美味しいと思う山ご飯を楽しむ

山で食べるとご飯は美味しい

山ご飯は美味しい。はい、山で食べるご飯はとても美味しいのです。それは、山を楽しむ人々の同じ意見だと思う。山で調理する山ご飯はツールの一つであり、それでないといけない場面もありますが、そうでなく、持参した物を山で食べることもあります。

山で食べるご飯は美味しいから

山で調理できる道具を、自分にとって必要な用途に合わせて購入した今でも、私は山で調理することも好きですし、持参したお弁当を食べることも好きです。

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ランチジャーで持参する温かいお弁当も美味しい
夏の暑い季節はスープジャーの冷たいうどん弁当も美味しい

冬の寒い季節にはお弁当は冷えてしまうのですが、私は日常でランチジャーを使っているので、寒い冬山でも何とか温かいご飯を食べることが出来ます。

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氷点下の寒さの日光白根山 
ランチジャーで持参したお弁当も食べ終わる頃には冷えるほど寒かった

日帰りでは、やっぱりお弁当が良いと思うのですが、冬の寒い季節は温かいうどんも捨てがたい(*^-^*)。冬の日帰り山歩きでは山でうどんを煮て、美味しくうどんを頂いています。

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冬の寒い季節 山で食べるうどんはとても温まり美味しい。

山ご飯とお弁当では荷物の違いはある?

はい、あります(*^-^*)。私は山で調理する方が荷物は多くなります。

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コッヘルと保温ジャーのお弁当箱はサイズが変わらない

コッヘルの中にガス缶とバーナーは入っていますが、食材や調味料などは別に持参するので、山で調理する方が荷物は多くなります。

日帰りでは荷物が増えてもそんなに気にならないので、自分が食べたいと思う物を持って行くようにしています。荷物が多くても、冬の寒い季節に山で食べるうどんはとても美味しいですし温まります(*^-^*)。

 

最後に気になる二つのコッヘル

ほとんど同じようなコッヘルを購入してしまい、ケチな私は何だかなぁと思う事も無い訳ではないのです(;^_^A。ん~、最初から樹脂加工されたコッヘルを買えば良かったのではないかと思った事もあります。しかし、樹脂加工のコッヘルを購入した後も、最初に買ったコッヘルも使っています。

良いじゃないか、と思う事にしよう。使わないでお蔵入りはもったいないけれど、使うならばもったいなくない。

山で調理して食べたいと思うメニューに応じて便利に使えば良い。美味しいご飯を食べることは心が嬉しいと思う事。

二つ目のコッヘルを購入した理由は、山ご飯の失敗…でした(;^_^A

二つ目のコッヘルを購入したのは、山ご飯の失敗でした。今では何とか山ご飯を楽しめるようになってきましたが、当時は調理経験のないコッヘルやバーナーを使い、標高の高い山で作る山ご飯は、何度も失敗しました。

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焦げ付いたコッヘルと、炒めるのに便利な樹脂加工のコッヘル

深型のコッヘルは炊飯で失敗し、中型のコッヘルは焦げついてはいませんが、卵を焼いて失敗しました。その頃には、焦げ付かないコッヘルが欲しいなぁと思い、もう一つコッヘルを購入しました。今でもフライパンとして使うならば樹脂加工がされているコッヘルはとても便利です。

余談ですが、その他にも、コッヘルが滑り落ちで中身(その時はお湯)をすべてこぼしたり、忘れ物をして、お昼が食べられず、予定変更して下山したり、大事に至らない失敗もしました(;^_^A。

自分の技術を補ってくれる道具

道具は、自身の技術不足を補ってくれるものだなぁと。

それが良いのか悪いのかと考えると、道具があって当然の世の中なのか、そうでないのかという事なのかなぁと思う。と、同時に、自分の技術を補ってくれる道具が無いときに、自分の技術で乗り切れるか。と思うきっかけになった。道具を便利に使うことも良い事だし、自分自身に技術があることはとても大事な事で、それを取得したいと思っています(*^-^*)

失敗もしているけれど、失敗を反省し、自分が失敗する事を受け止めて、同じ失敗はしないようにしたい。想定できる失敗にも注意し、起こった事に対応できる能力を身に付けられれば良いなぁと思います(*^-^*)。