2022年 新しい年を無事に迎えることが出来ました。
新年と言えば、富士山🗻が観たくなるのは日本人あるあるでして、私もその一人です。青空を観るとなおさら富士山が観たくなり、富士山🗻が良く見える山の一つである三ツ峠山の開運山に行きましたヽ(^。^)ノ。
三つ峠山
三ツ峠山は山梨県にある山で、三つの峰からなる山とあります。三つの峰とは北側の御巣鷹山(1775m)、西側の毛無山(1732m)と、開運山(1785m)の総称ともありますが、開運山を三ツ峠山という事もあるようで、二等三角点は開運山(三ツ峠山)にあります。神鈴峰や仙泉山とも呼ばれているそうです
三ツ峠山(開運山)山頂からは遮るものが無く富士山🗻を眺めることが出来ます。大きく裾を延ばす雄大で美しい姿。麓に広がる街並み。ため息が出るほどの美しさです。
開運山とは、とても縁起が良い名前だなぁと思い、由来を調べてみましたが、よくわかりませんでした<(_ _)>。たた、山頂直下にある、ロッククライミングで有名な屏風岩はとても雄大で迫力のある岩壁です。
修験道の山である三ツ峠山
三ツ峠山は奈良時代に役小角(役行者)によって開かれたと言われている霊山でしたが、一時衰退し、江戸時代後期(1832年)に善応空胎上人が三ツ峠山(神鈴峰)を再興をされ、参道には沢山の石碑・史跡があります。
達磨石
写真撮り忘れました(;^_^A。三ツ峠山の表参道に向かい林道を進み登山道に入ると高さが1mもあるほどの大きな岩が祀られています。その岩の表面には文字が彫られています。調べると、大日如来を意味するアークという梵字で、修験道の本尊とされているそうです。達磨石が祀られている周辺は出水により一瞬で埋まってしまった経緯があり、幕末期に水難防止の願いを込めて達磨石が建てられたとの事です。
股のぞき
登山道と進んでいくと視界が開け富士山🗻がドンと目の前に現れます。股のぞき。誰もいなかったので、股から覗いてみようかと思いましたがおばさんだしなぁと思い直しました(;^_^A。股から覗かなくても絶景を楽しめます。
愛染明王塔
修験道の山では不動明王が祀られいる事が多いように思いますが、同じ明王でも愛染明王が祀られていました。愛染明王は恋愛、縁結び、家庭円満、そして愛が藍になり染物、織物職人の守護仏との事です。
不二石(ふじいし)
1831年に作成された木版画に記録があるという石。石の前に鳥居が描かれていた事より信仰の対象であったと言われています。現在、鳥居は無いです。また、富士山に形が似ている事で富士石とも言われているそうです。写真の角度では富士山🗻の様に見えない(^_^;)。
空胎上人の墓
1832年、空胎上人が三ツ峠山(神鈴峰)に登り、衰退してい修験道の山が再興されたと言われています。そうすると前述の👆不二岩の記録が1831年になっているので、衰退していた期間も何かしらで信仰の山として人々に大切にされてきたのではないかと思います。霊山と言われる山対して人間は、何かしら感じるものがあったのではないだろうかと思う事があります。空胎上人は本宮を再建し参道を整備されたとの事です。三ツ峠山の表参道は山梨県西桂町からの登山道です。
八十八大師
空胎上人をはじめとする神鈴峰の歴代上人の布教活動により奉納されたとある八十八大師。弘法大師ゆかりの西国八十八か所巡りがなかなか出来ない地方では模倣が造られています。三ツ峠山の八十八大師像は1860年に祀られたと言われているそうです。
八十八大師の最上部の真ん中に惣講中と書かれた台座の上に祀られている大師像を囲むように祀られていますが、八十八大師であるからすべて弘法大師なのかな。
約160年経過している石仏であり、風化は仕方がないのですが、それでも圧倒されるというか、人々の信仰により尊いものであると感じます。
八十八躰供養塔
空胎上人は約30年間この地で修業をされた後、1862年に亡くなられています。その2か月後に修善大道浄阿和尚により、空胎上人の供養と信者の安全祈願をこめて建てられたとあります。
この地は、上人や和尚が埋葬されたと言われており、神鈴峯において大切な信仰の場であったとの事です。
親不知(おやしらず)
この先は、がれ場となり危険を伴う登山道となる事より登山者の安全を祈願して、1859年に岩に文字が刻まれたとの事です。
現在は登山道が整備されているので危険を伴う登山道という程ではなく、比較的初心者でも登れる山だと思います。
秩父三十四か所御詠歌文字塔
西国三十三か所観音文字塔
坂東三十三か所観音塔
江戸時代より多くの人々の信仰を集めた霊場巡りであり、その文字を刻まれた石碑が奉納されているとの事です。三ツ峠山を登ると、屏風岩付近にも古い石碑が多くみられるので、人々の信仰の深さを感じます。坂東三十三か所観音塔は愛宕尊近くにありました。
愛宕尊
この場所は空胎上人がこの地で修業をする際に、草庵と言われる修行をするための仮小屋とした場所とあります。その入り口に祀られたのが愛宕尊。愛宕というと京都にある愛宕山山頂に祀られる愛宕神社は雷神が祀られており防火の神様として信仰されています。
一字一石供養塔
1835年に空海上人により作られた石塔とあります。空胎上人が神鈴峯を開山する際に小石に経文を写経して地に埋め、その上の石塔が一字一石供養塔。
仏教の信仰修行の一つに写経があります。書物ではなく石に写経することで経文を長く書き留める風習があり、空胎上人の神鈴峯に対する霊山の思いの大きさを感じられます。
神鈴権現社(みすずごんげんしゃ)
登山道には案内があるのですが、社が良く解らずに登りではスルーしてしまいました(;^_^A。下りの時、登山道より少し入っていくと石の社が祀られていました。
山の神様が祀られていました。
1835年空胎上人が再建されたとあるそうですが詳しくは解らなさそうです。現在の社は1998年に地元の方々により石祠と鳥居が祀られており、三ツ峠山の安泰、五穀豊穣などを祈願する例祭が行われ、地域の方に大切にされている神様です。
三ツ峠山 登山
表参道のピストンで登りました。
駐車場
三ツ峠山登山道にある憩いの森駐車場(無料)を利用しました。駐車場にトイレはありますが、水が無いのか手洗い場は無かったよに思います(;^_^A。
登山道
登山道は大変良く整備されています。木で階段も多く作られています。真冬の寒い季節では沢?滝?の水が凍っており、それが橋が架けられている登山道にまで凍り付いている箇所が二か所ありました。
カチカチに凍っているのでつるつるに滑ります(;^_^A。何とか凍っていない場所を進みましたが、滑ると危険なので場合によっては軽アイゼンが必要かと思います。
屏風岩付近では岩より染み出した水がとても大きなつららになっていました。
山頂では雪が積もっていましたが、滑るような事も無くアイゼンやチェーンスパイクなしでも大丈夫でしたが、冬場は持参する必要はあるようです。私は軽アイゼンを持って行きました。
山頂と山頂付近
三ツ峠山の山頂からは富士山は勿論、絶景が広がっています。南アルプス方面も良く見えますが、山頂は雲がかかっていました。しかし、ここからの眺めにはうっとりします。私が登った日はお正月二日であった為か、人が思ったより少ないような気がしました。
山頂付近にはNHKと書かれた大きな看板が目に留まります。FMの中継局が設置されているとの事です。
山歩きの記録はこちら👇
山ご飯と下山後のお楽しみ
何時もと同じですが、寒い季節の山ご飯はうどんの一択です(;^_^A。今回もうどんを美味しく頂き温まりましたヽ(^。^)ノ。
山頂は余り広くないのですが、少し降りた場所にも展望がある広い場所があります。
寒かったにも関わらず、やっぱり下山後にはアイスが食べたくなり、途中のコンビニで購入(*^-^*)。
富士山の傘雲
今回、初めて富士山の傘雲を観ることが出来ました。以前から見たかったので結構嬉しかったです(*^-^*)。
富士山に傘雲がかかるとお天気が崩れると言われますが、この日は下山するころには傘雲は流されて山頂が観えるようになっていました。
富士山の傘雲は、西から雲が流されてきて、太平洋側から山頂に周りついていう感じで大きくなっていく事を観て何だか感動。台風はどっち向きだったけ?と思うと、台風と同じ回り方だなぁと気付く。北半球だから?太平洋側の静岡側の方が温かいから?よくわからないですが(*^-^*)。富士山の山頂にかかる傘雲は、とても大きな綿あめが造られていくようにも感じました。そして、自然が造る大変美しい光景でしたヽ(^。^)ノ
使ったお金💰
- ガソリン代 約1700円
- アイス 190円
- 合計 1890円