私は山歩きが好きなのですが、
五街道歩きもしています。最近はなかなか出来ていないのですが(;^_^A、五街道の起点である東京(江戸)日本橋より中仙道を歩き始めて、長野県軽井沢宿の先の追分宿まで進んでいます。地味ですが?結構楽しんでいます(*^。^*)。
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庚申講
旧街道を歩いていて古い石碑や石像が沢山あることを知りました。色々な石碑石像がある中で気になったのが庚申塔です。
文字を掘っただけの物もありますが、写真のように悪魔を踏みつけた青面金剛の像が彫られていたり、三猿が彫られているものもあります。
これは何かを調べてみると、庚申講と言われ中国の道教から生まれたものとあり、室町時代には民間にも信仰されるようになったと言われています。江戸時代には幸せを願う民間信仰として広まったようです。庚申講の集まりをして庚申待ちをし、建てられたのが庚申塔とありました。
その、庚申講の総本山が庚申山と言われており、栃木県日光市足尾にあります。日光市内より足尾に抜ける国道122号線より山に車で15分ぐらい山に入った場所に登山口があります。江戸時代、特に江戸末期には庚申信仰が盛んになり、多くの人が参拝に訪れ庚申山のお山巡りが盛んにおこなわれたそうです。麓の宿場は参拝者で大いに賑わったと。この辺りは江戸時代より続く足尾銅山の近くでもあります。山深い谷合に多くの人が暮らしていたと思うと共に、信仰の対象でもある庚申山は地域の人々にとっても信仰の山であると感じます。
庚申山の事は知っていて、いつか登りたいと思っていた山の一つなのですが、詳しい場所は調べていませんでした。しかし、偶然泊まったお宿が…、本当に調べた訳でないのですが、登山口にあるお宿でした。
お宿の方に伺うとここから3時間で山頂まで登れるとの事。お山巡りをすればさらに1時間強必要らしい。
お宿で一晩考える。翌日はゆっくりチェックアウトしてその後足尾銅山観光をゆっくりして都内の自宅に戻ろうと思ってました。しかも、前日にも日光男体山に登山しており、連続になるなぁと。多分、庚申山の方が体力いりそうだしなぁと。
男体山登山の記録はこちら👇
そんなこんなでしたが、朝は早くに目が覚めるし、朝食前に露天風呂に入ると空には青空が広がっているし、おばさんの筋肉痛は三日後までやってこないし?(笑)。
お宿で朝食を頂くと美味しくてご飯をお代わりして完食(笑)。これだけ食べれれば登山できるなぁと思い、部屋に戻り早々に支度してチェックアウト。庚申山に登ることにしました(笑)。はい、私はこんな性格です(;^_^A。
庚申山
庚申山は栃木県日光市の足尾にある銀山平から登ります。足尾銅山で有名な足尾地域で、電車ではわたらせ渓谷鉄道通洞駅からタクシーになりそうです。
標高1892mの庚申山は登山口から山頂までは3時間強、お山巡りをするとさらに1時間半弱かかります。庚申山の山頂は木が生い茂り山頂からの展望が良くないですが、少し先に進めば展望が開けている場所があるそうです。皇海山を始め周辺の山が良く見えると。
庚申山の先に日本百名山である皇海山があり、皇海山への登山ルートが群馬県側が閉鎖され、ここから登山することになりそうですが、往復約25㎞、累積標高2500m、12時間以上かかる事になるかなりの難コースです。
この山には白い猿が住んでいたという言い伝えがあり、猿が申となり庚申山と名付けられたと言われているそうです。又、日本の神様では申(猿)の縁で?、導きの神である猿田彦が祀られています。山中に神社が祀られていましたが、昭和21年(1946年)に火災で焼失し、神社は麓に祀られています。神社の跡地には庚申講中の石碑が多く建てられています。
庚申山 お山巡り
庚申山は(山頂の前で合流するのですが)途中からコースが二手に分かれています。そのコースの一つがお山巡りと言われる難コースで、上級者向けときっぱりと書かれています(;^_^A。庚申信仰はお山巡りなのです。はい、お山巡りコースに行きましたヽ(^。^)ノ。
お山巡りは、上級者向けの難コースで間違いありませんでした<(_ _)>。私は行って、無事に下山することが出来て良かったと思っています。
お山巡りをして山頂まで行き、その後下山は登山道を歩いたのですが、登山道も結構な難所ではないかと思う程で、はしごも、ロープや鎖もたくさんあります。絶壁を歩く場所もありました。その登山道の数倍は難しいと感じるお山巡りでした。絶壁の岩場を縫うように進みます。絶壁にあるとがった先端からは絶景が広がっていましたが、先までは立ち入り禁止⛔。
時には橋が壊れているし、足場がほとんどない場所を鎖頼りに渡りますし、突然現れた岩穴はやたらと低いし(笑)👇。
ともかく断崖絶壁なのです。はい。
登ったのに下る、下っているのに登る(笑)
私は登りでこのコース(お山巡り)を歩きました。登山道と分かれてからどんどん山を登り標高を上げるのですが、登りきると突然はしごの連続でどんどんコースが下っていくのです(;^_^A。せっかく登ったのに下っていると残念に思いながら進んでいると、向かいから私と同じソロ登山の方が来られました。
「(お山巡りを)下りで選んだのに何故か登ってる(笑)。」と言われたので、
「私は上りで選んだのに何故か下っています。」と答たら場が和みました(笑)。
その方は「かなりトリッキーなコースだね。妙義山の様だ」と言われていました。確かにトリッキーかも。最後に「まだまだ先は長いからね~」とニコニコしながら教えてくれました😂。
庚申山 山頂到着 下山
お山巡りコースより登山道に合流した後は、急登を少し登った先に山頂があります。
山頂に登頂後は水分補給してそのまま下山しました。足はふらふらでしたが、朝食をしっかり食べたのでお腹はまだ大丈夫ですヽ(^。^)ノ。
下山時も岩場を抜けながら進みますが、登り程体力が要らないので危険が少ない登山道はサクサク降りていけます。勿論、山では下山のほうが事故が多いので細心の注意をします。
信仰の山である庚申山はとても心が落ち着く山でした。
とても楽しく、怪我無く・事故無く、山を楽しめた事に感謝しながら下山しました<(_ _)>。
庚申山荘 宿泊計画
庚申山には庚申山荘があります。宿泊のみの小屋でテント泊は出来ないとの事。水は上流の沢より引いているらしく、トイレはバイオトイレがあるようです。
私は車移動なので、自分の移動時間に制限が少なく、(高速道路の深夜割引料金が適応される)深夜や早朝から出かけることが多いのです。しかし、この辺りは公共交通機関が不便なのか私が下山していた午後に登る方とすれ違いました。その中でヘルメットを持っている人も。ヘルメットを持っている方はお山巡りに挑戦されるかな。確かにお山巡りをするにはヘルメットはあったほうが良いかも(;^_^A。
そう思えば、私が泊まったお宿もほとんどの方が登山者でした。
公共交通機関での移動手段を考えると、庚申山登山だけで6-7時間かかるこの山では山小屋前泊して、ゆっくりと山を楽しむ方法も良いですし、この先の皇海山に行くにも距離が少し短くなります。
山歩きのデータはこちら👇
お楽しみの下山後のアイス
国道122号を走り群馬県に抜ける途中のファミリーマートで購入。美味しいヽ(^。^)ノ。
使ったお金💰
今回は、駐車場代もなく、泊まっていたお宿から数10メートル先の駐車場までの移動のみ。お昼も食べていないのでアイスのみでした。
- アイス 198円