日本百名山でもある浅間山は活火山で登山した時も少し煙を上げていました。
浅間山
遠くから見て、あれ、富士山の様に綺麗な山が見える👀。と思った山が浅間山でした。成層火山特有のきれいな裾野を広げているのですが、よく見るとなんか違う。西側に広げている裾野の山頂が無い(;^_^A。
山頂が無くなった山の名前は黒斑山。大噴火により山体崩壊し外輪山の形となり、北側が無い馬蹄形になっています。その馬蹄形外輪山の最高峰が現在の黒斑山(くろふやま)標高2404m。トーミの頭や仙人岳、蛇骨岳も馬蹄形の外輪山にあります。
浅間山山頂は2568mとありますが、活火山でもある山頂の火口付近は立ち入り禁止になっており、噴火警戒レベル1で行けるのは火口を取り囲む外輪山の前掛山(標高2524m)で浅間山の標高より44m低い外輪山の最高地点です。前掛山の周囲に穏やかなカルデラが広がり、その外側が黒斑山やトーミの頭がある馬蹄形の外輪山です。火口を中心として外輪山が二か所あり、浅間山独特の山容となっています。
火口に近い前掛山の斜面はザレ場と呼ばれレキと思われる石で覆われており、麓のカルデラには噴石と思われる直径50㎝~1mの岩がゴロゴロしています。黒斑山がある外側の外輪山は溶岩が固まっている場所があり、鋭く切れ落ちている崖があるのも溶岩の影響かなと思います。浅間山は一つの山の様に見えますが、年代の違う(実際は3つとウキペディアにあります) 火山の噴火によって出来た山だという事が山の表面にも現れている事が解ります。溶岩で出来ている外側の外輪山は荒々しい山容です。
登山
浅間山の登山口は主に二か所あります。
標高が高く約2000mの高峰高原ビジターセンターがある車坂峠から外輪山を登り、トーミの頭を超えてカルデラである湯の平にいったん降りて火口近くまで行ける前掛山に登るコース。
もう一つはもう少し標高が低い1400m付近にある浅間山荘から登り、外側の馬蹄形の外輪山は登らずに切れている間を抜けて湯の平に入り前掛山に登るコースです。
私は、高峯高原ビジターセンターがある車坂峠から登りました。
車坂峠からトーミの頭まで
車坂峠からは外輪山にあるトーミの頭を目指すコースは2コースあります。
トーミは遠見(とおみ)?等と思ってしまいましたが良く解りません(;^_^A。この場所から見る浅間山は絶景ですヽ(^。^)ノ。
南側の表コースと北側の中コースです。南側の表コースは木で整備されている場所が多くありますが、途中で車坂山(2055m)と槍ヶ鞘(標高2260m)の山頂を通るので登り下りがあります。北側の中コースは谷を登る(下る)コースの為アップダウンはありませんが、登山道がえぐれている部分が所々あります。ずるずる滑らなければ危険な場所は無いように思いました。
トーミの頭から賽の河原
トーミの頭を過ぎて少し下ると湯の平への分岐があります。
分岐から湯の平に降りるには結構な急斜面をおります。小石が多いので少し滑りますので注意しておりました。徐々に樹木帯に入ると共に傾斜も緩やかになり、気持ちの良いハイキングコースになります。途中、浅間山荘からのコースと合流し賽の河原を目指します。賽の河原は噴火警戒レベル2の時に行くことが出来る場所になります。
もう一つはトーミの頭から古期外輪山(外側の外輪山)を黒斑山、蛇骨岳、仙人岳、Jバンドと歩き、岩の斜面を降りてカルデラ内を歩き賽の河原に行く登山道もあります。
賽の河原から前掛山
賽の河原を過ぎると徐々に樹木帯を抜け、浅間山の山頂下の斜面が見えてきます。レキのような石がゴロゴロしている斜面(ザレ場)になり、ひたすら登ります。ただ、ひたすら滑らないように登ります(;^_^A。山の斜面が良く見える事に火山であることを実感します。山の北側に回り込むように登山道があり、登った先で火口に向かわないように立ち入り禁止の看板があります。看板からは火口に向かって右側に回り、火口周囲の外輪山でもある前掛山に向かいます。
前掛山山頂
活火山である浅間山は1972年より火口付近への立ち入りが禁止されているので、行くことが出来る山頂に一番近い場所が前掛山山頂になります。前掛山は浅間山の火口を取り囲む外輪山であるので、内側から見ると溶岩で層になってできているのが良く解ります。
独立峰である為、火口がある山頂では360℃の展望だと思いますが、前掛山は火口の南西になるので、山頂から北東方面は山頂になるので眺めはありません。しかし、とても眺めがよく冬なのでは遠くまで見渡せる景色を眺めることが出来ます。
前掛山山頂に行く途中の穏やかな場所にシェルターが設置されているのも火山特有の光景です。ここで休憩される方もいて、私もここでお昼を食べました。
下山
前掛山から登山道を引きかえし、賽の河原まで戻ります。賽の河原からは湯の平へ戻り、トーミの頭に登り返し車坂峠に戻るか、湯の平から外輪山へ登り返すことなく火山館経由で浅間山荘に下山するコースもあり、グレートトラバース日本300名山一筆書きの田中陽希さんが下山時にこのコースを使われた記録があります。
賽の河原からのもう一つのコースがJバンドに登り返し、古期外輪山(外側の外輪山)を仙人岳、蛇骨岳、黒斑山と歩きトーミの頭に戻る方法もあります。
車坂峠からのコースであれば、トーミの頭を挟んで賽の河原までは各2コースあるので、周回コースの様に歩けるのも楽しみが増えます。私は周回コースで歩きました!(^^)!。
活火山である浅間山
浅間山は活火山であり、噴火を繰り返している山でもあります。成層火山なのに何だかいびつな山容を呈しているのに気づけば、過去存在した黒斑山が山体崩壊する程の大噴火を起こしたことにも大きなエネルギーを感じます。直近での噴火は2019年(令和元年)8月に2回噴火しており噴火警戒レベル3になり入山規制が行われました。
そして、大きな災害として歴史に残る噴火の1つが天明の大噴火。1783年(天明3年)に起こった噴火であり、2022年のわずか239年前であり、天明の大飢饉の原因の一つでもあります。
この噴火の影響は、主に浅間山の北側に起こっています。流れ出た溶岩は北側へと流れ火口付近の外輪山も、古期外輪山もカルデラも溶岩で流されています。流れ出た溶岩である鬼押し出し溶岩、火砕流や土石流で一瞬にして埋まってしまった村。日本のポンペイと呼ばれる鎌原村があります。
浅間山には側火山があり、浅間山の裾野にある小浅間山は勿論ですが、軽井沢にある離山も側火山であることを知りました。離山は軽井沢の中心地を歩いていると良く見える山で、浅間山より約10㎞も離れていますが(だから離れ山なのか…)溶岩ドームで出来た山という事です。
車坂峠登山口までの交通機関と駐車場
車坂峠までに交通は新宿のバスタからのバスがあるようです。本数が限られているのと季節運航でもある為、時刻表は要確認です(;^_^A。
車で行くには小諸市から浅間山に続くチェリーパークラインをひたすら登ります。登山口付近広めの無料駐車場があります。また、高峰高原ビジターセンターがあり、綺麗な建物でトイレも使わせて頂けました。自動販売機もあります(高原価格です(;^_^A)。
昼食は山頂付近で
昼食は山頂付近のシェルター近くで頂きました。お天気は良い日でしたが、標高2500mある為風が強く吹くので寒く風対策は必須でした。
お手製の豚汁とお稲荷さん、トマトサラダでお昼ご飯。スープジャーで温かく持参した豚汁最高に美味しかったヽ(^。^)ノ。お稲荷さん5個は多すぎで(;^_^A、3個食べて残りは帰りの車で食べました(*^-^*)。
詳しい山歩きのデータはこちら👇
- 距離 13.6㎞
- 時間 7時間50分
- 累積登り 1307m
使ったお金💰
- ガソリン代 約2600円
- 高速代 3250円
- ジュース 110円
- 合計 5960円
初めての活火山登山で緊張しましたが、楽しく有意義な山での時間を過ごすことが出来ました<(_ _)>。