静かさと一人の時間を持ちたいと思った私は、思いついたように
山に行きました。
山歩きとは全く無縁だった私にとって山歩きはどういうものか全く解らなかったです。色々ネットで調べてみましたが、何だか全くイメージが出来ませんでした。
何だかよく解らない中で、
地図を準備して、トレッキング用の服を購入、そして、クローゼットの奥からトレッキングシューズを引っ張り出しました。
浅間嶺(東京都檜原村)
この日はお天気も良く山頂より富士山も見える気持ちの良いハイキング日和の一日でした。
私にとっての山歩きは、非日常の時間でした。
当初は体力が全く無かったので、はぁはぁ言いながらの山歩きでした。そのことは、頭の中の余計な事や悩み事を考えている余裕を無くしてくれました。
毎回、ヒーヒー言いながら、心の中では「まじか~」と何度も言いながら、やっとの思いでたどり着いた山頂に立った時の景色の素晴らしさ。その時の達成感。大好きな富士山も見える。言葉にならない感覚でした。
お腹が空いた。持参したお弁当を食べる。何時もと変わらないお弁当なのにとても美味しい。ご飯ってこんなに美味しかったのか。暖かいコーヒーを飲む。心がホッとする。辺り一面に広がる素晴らしい景色に美味しいごはん。きれいな空気を深呼吸して目いっぱいに吸い込む。山の匂いを感じる。心地よい鳥の声に温かい日差し。
こんなに自分の心が嬉しいと感じる事。
この感覚を知れたことは本当に良かったです。
私の心が嬉しいと感じる事は
五感が嬉しいと感じること
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚
美しい物や興味のあるものを観る
自然の音を聴く
自然の匂いを感じる
暖かい日差しを身体全体で感じ、
美味しいご飯を食べる。
全てが山にありました。
心が嬉しいと感じる体験が出来る山歩き。
それからは、休みがあれば山に登るようになりました。
体力がついてくると八ヶ岳(赤岳)や日光白根山、谷川岳にもチャレンジしました。
初めてテント泊もしました。
何度も何度も山歩きをすることは、自分と向かい合う時間だったように思います。
子育てを卒業し、一人の人間としてこれからの生活を送り始めることになり、自分も自分の周りの状況も変わっていきます。
体力も若いころと同じではない事で老いを感じ、老いを考えるきっかけになりました。
そんな中、変わるものと変わらないものがある事に気付きました。
そして、自分を知り、状況を冷静に理解する。そうすれば、対応の仕方が解り、折り合いを付ける大事さを知る事が出来ました。
焦る必要がない事が解ると、気持ちに余裕を持つことが出来たように思います。
全ては山が教えてくれました。
山歩きは、決して安全とは言えない面があります。しかし、他の事でも、絶対に安全という行動があるかと考えれば、無いかもしれないです。極論ですが。
安全に山歩きを楽しむ
まだまだ、経験が少ない私は、もっともっと山歩きを楽しみ、いろいろ心が嬉しいと思う経験をしたいと思っています。
山歩きを始めるときに思った事は
とりあえず山歩きをしてみよう。もし山歩きを楽しいと思ったら、10年歩てみよう。
今、当初を振り返れば、楽しくて楽しくて仕方がない山歩きでした。
この先の10年、どうしようかなぁと考えました。
100名山目指すも良し、200名山、300名山目指すも良し
日本アルプス目指すも良し
目標があると計画はたてやすいのですが、
今の私はただただ山を楽しみたいと思うので、なかなか目標を立てられなくなっています。
それでも良いと思う。
行きたいと思う山に行こう